「ここじゃないどこかに行きたい」とずっと思っていました。

住む場所を変えてみたり、旅に出たりしてみました。

けれど、どこに住んでも何をしてもそれはやってきます。

もしかすると、ここじゃないどこかへ行きたいと思うその欲求は、

日常に埋もれる中で、自分と現実の境界線を

知る作業としてあるのかもしれません。

普段の生活の環から一度離れ自分の中に潜ってみたり、

普段だと気付かないことに耳が止まったり、没入と客観の

行き来の中で自分を再認識する。

ああ、自分はここにいるんだ。そう気づかせてくれる。

大切なものをちゃんと見つけ、明日からを生きることができる。
そんな時間を過ごすために、我々のこの宿がお手伝いできれば


これ以上の喜びはありません。